2011年
驚異的なゴンドーロの遺産
このエピソードは、1800年代後半にブラジルで誕生してから、今日のアールデコにインスピレーションを得たコレクションに至るまで、ゴンドーロの驚異的な遺産を跡づけます。
今日の紳士用と婦人用のゴンドーロ・コレクションは、マニュファクチュールの歴史に登場するさまざまな時計のフォルムを反映しています。
コレクション ゴンドーロこのエピソードは、1800年代後半にブラジルで誕生してから、今日のアールデコにインスピレーションを得たコレクションに至るまで、ゴンドーロの驚異的な遺産を跡づけます。
今日の紳士用と婦人用のゴンドーロ・コレクションは、マニュファクチュールの歴史に登場するさまざまな時計のフォルムを反映しています。
コレクション ゴンドーロゴンドーロ・コレクションは、リオデジャネイロの著名な販売店であり、パテック フィリップが1872年から1927年まで強固で成功に溢れた取引関係を持ち続けたゴンドーロ&ラブリオ社にちなんで名づけられました。
パテック フィリップとの長い絆から、このブラジルの販売店のために特別に創作された時計「クロノメトロ・ゴンドーロ」が誕生しました。コレクションは、1920年代に最初の腕時計が登場するまでは、懐中時計のみから構成されていました。
ヨーロッパが不況の年月に苦しみ、第二次世界大戦に直面した当時、ゴンドーロ&ラブリオ社は、パテック フィリップの時計の全生産量の3分の1近くを単独で販売していました。
その成功は、ブラジルでは「パテック」という語がすべての時計の代名詞となるほどでした。パテック フィリップ以外の時計を購入する時も「パテックを買う」と表現されたのです。
クロノメトロ・ゴンドーロ懐中時計は時、分、秒を表示し、一部のモデルは24時間表示やクロノグラフ機能を備えていました。
時が経つにつれ、9種類の異なるサイズ(10から22リーニュ)が製作されるようになり、当初からそのシンプルで控え目なデザインが注目されました。
パテック フィリップとゴンドーロ&ラブリオ社の長期にわたる取引関係を祝し、F.サンティーニ作曲の「パテック フィリップ・ワルツ」(1912年頃)が「パテック フィリップ・クラブ」の催しで演奏されました。
ムーブメントが正式に「クロノメトロ・ゴンドーロ」と呼ばれるために必要な技術仕様のうち、最も特徴的なのは9金ゴールドの時回り輪列でした。
次の要件は、1891年1月13日に米国で特許出願されたジャン・アドリアン・フィリップ(1815〜1894年)の図面に基づいたエボーシュ(素材ムーブメント)が使用されていることでした。
クロノメトロ・ゴンドーロ腕時計は、クロノメトロ・ゴンドーロ懐中時計よりも華やかなデザインでした。
特にジャズ全盛期には、ラウンド型、スクエア型、レクタングラー型、トノー型型、または「カレカンブレ」と呼ばれるクッション型など、さまざまなフォルムのケースが創作されました。
歴史的なクロノメトロ・ゴンドーロの懐中時計と1920年代初頭の腕時計の一部は、マニュファクチュール パテック フィリップの遺産のこのような重要な側面を表しており、これらはジュネーブのパテック フィリップ・ミュージアムで鑑賞することができます。
婦人用ゴンドーロ・モデルはTwenty〜4コレクションにインスピレーションを与え、その現代的な解釈ということができます。
それは1993年のゴンドーロ4824モデルと4825モデルで特に顕著であり、両者のデザインは、1999年に発表された最初のTwenty〜4コレクションに明白なインスピレーションと影響を与えました。
ゴンドーロ・ハイジュエリー7099Gモデルは、367個のダイヤモンドをセッティングした手仕上げギヨシェ装飾のゴールド文字盤、ドーム型サファイヤクリスタル・バックを備え、手巻ムーブメント、キャリバー25‑21 RECを搭載しています。1921年のイエローゴールド仕様トノー型クロノメトロ・ゴンドーロ・モデルからインスピレーションを得ています。
クラシックなスモールセコンド付ゴンドーロ7041Rモデルとゴンドーロ・ハイジュエリー7042モデルは、いずれも手巻キャリバーを搭載し、クッション型ケースを備えています。
7042モデルは、ベゼルからブレスレットに至るまで全面にダイヤモンドがセッティングされ、一方7041モデルはクラシックなアールデコのデザインを備えています。
いずれも1923年の176 209モデルからインスピレーションを得ています。
ゴンドーロ・セラータ4972Gモデルの最大の特徴のひとつは、ギヨシェ装飾を施したマザーオブパール文字盤です。
「Serata」(イタリア語で「イブニング」の意味)という名称は、このタイムピースが、何よりもまずエレガントな婦人用のイブニング・ウォッチであることを意味しています。
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