《パテック フィリップ ジュネーブ‐懐中時計編》は、1839年《パテック チャペック社》の名で創業以来のタイムピースを写真入りで詳説した最初の豪華本です。ここで解説されている約280点のタイムピースには、ローマ法王、各国の王侯や貴族、そしてもちろんヴィクトリア女王のために作られた、エレガントで美しい懐中時計が含まれています。伝説的なグレーブス・ウォッチを含む、アメリカの大富豪たちのために作られたコンプリケーテッド・ウォッチは、詳細なキャプションとカラーイラストを駆使して解説されています。1850年代に創業者アントワーヌ・ノルベール・ド・パテックがアメリカへの出張旅行を行った際の冒険を描いた魅力的な章もあります。
技術面では、ジャン‐アドリアン・フィリップの発明した鍵なし巻上げ機構、トゥールビヨン、カールセル、計時精度コンクール、その他コンプリケーション機能に関する数多くのテーマを網羅しています。パテック フィリップの権威であるアラン・バンベリー氏、およびパテック フィリップ愛好家を代表するマーティン・フーバー氏共著の本書を熟読すれば、パテック フィリップ・タイムピースに関する新鮮な情報とさらなる喜びを発見することができるでしょう。
292ページ。25x28cm。カラーとモノクロの写真・図版多数。 1982年初刊。 1993年再刊。 CHF 200.-